山上域は,7番目の区間,6番目,5番目は登山道を行き,それ以外は車道を進んだ。
また極楽茶屋跡付近からも車道を行き,有馬へのロープウェー駅前を通るルートで六甲ガーデンテラスに入った。
六甲ガーデンテラスではアクエリアスを追加したいと思ったが売り切れていた。仕方ないのでしばらく我慢し,郵便局の近くにあった自動販売機で買っておいた。
トレラン大会の人たちは車道を行くのか,六甲ガーデンテラスに入る人はいなかった。その先,六甲山小学校の先まで一人で進んだ。
六甲山小学校の先,記念碑台のところにエイドがあった。そこで係の人に話を聞くと,今回のトレラン大会はロードを多めにしている,とのことだった。
記念碑台から車道に沿って進んだ。途中藤原商店辺りには歩道が完成していた。これであの辺りも歩きやすくなる。
三国池下の東屋から神戸市立自然の家までは登山道を進んだ。そこでは全然トレラン大会参加者に遭遇しなかった。
車道を進んでいるのだろうと思ったが,どこをどう走るのかは全然わからなかった。もしかして北鈴蘭台の方まで県道を行くのだろうか?と思ったりもした。
実際には摩耶山から先は高取山を除いて六甲全山縦走路を進んでいたので,六甲山牧場の辺りを経由していたのかもしれない。
自然の家前を通り,アゴニー坂を登って摩耶山に向かった。
途中,車道沿いでは月明かりがあったので,電池の温存のためにライトを消して歩いたりもした。
また,オテル・ド・摩耶のところは改装の工事中?みたいで少しだけ遠回りしないといけなくなっていた。
摩耶山掬星台では,掬星台の碑を撮り,下界を眺めてから出発した。下界は雲がかかり,なかなかに面白い光景が広がっていた。
摩耶山から縦走路を下り始めると,トレラン大会参加者に追いついた。今回は12時間でいいや,ということで,焦らずにトレラン大会参加者について下ってみた。
市ヶ原ではトイレに寄っておいた。櫻茶屋に電気ついていたので,もしかしたらおでんが食べられたのかもしれなかったが,午前3時とかだったので遠慮してしまった。
その代わりに温かい缶コーヒーを飲んでカフェインを補充しておいた。
そこからはこつこつと歩いて鍋蓋山を目指した。途中,修法ヶ原への分岐付近で別のトレラン大会参加者の二人組が出てきたので(修法ヶ原に寄るルートやったのか?),その人達についていく形で鍋蓋山に向かった。
おかげで少し早く鍋蓋山に着けた気がする。
鍋蓋山の山頂では二人組の人たちに置いていかれたが,下りで追いついてしまった。やっぱり私の下りは速いみたい。
鍋蓋山の下りの途中で先に行かせてもらった。次に追いつかれたのは城ヶ越だった。私が飲料を入れ替えている時に追いつかれてしまった。
しかし,その先はあまり差はつかなかったみたい。そのため菊水山の山頂でお二人に追いついた。私が石碑の写真を撮る時にライトで照らしてもらったりした。
菊水山の下りは先に出発させて頂いた。やはり岩場の下りは私の方が速いみたいだったので。下りの途中で別のトレラン大会参加者の方に追いついたが,その方にも先行させていただいた。
鵯越駅に着いたのは午前5時23分だった。もう電車の始発が動いている時間だった。なんとなくちょっと遅れ気味やなぁ,と思ってしまった。別にそんなに時間を気にしてるわけじゃないのに…。
鵯越駅近くの酒屋の自動販売機でアクエリアスを追加した。出発時に 2.0L 持ち,六甲山郵便局近くで 1.2L 追加して,ここで 0.6L を追加した。
合計でアクエリアスを 3.8L,缶コーヒーを 0.11L 消費したことになる。
鵯越駅から鷹取橋東詰交差点まではまあまあ順調だったが,その先の高取山の上り下りで足が終わってしまった。
トレラン大会参加者の方々は高取山を通ってはいけない,ということだった。キャノンボールでもだめとなっているのでその影響かもしれない。
しかし私は勝手に縦走だったので,高取山に登らないといけない。縦走という以上はねぇ…。でも,あれがかなりしんどかった。
もう高取山を下る頃にはヘロヘロになっていた。しかし,そこまで行ったらやめるわけにはいかないので,後は根性で歩いた。
高取山の先の,東山,須磨アルプス,横尾山,栂尾山のある山塊は地獄だった。終わった足で登るのは辛かったなぁ…。
ただ,コツコツ登っていれば気づけば山頂に着ける,というのがわかっていたので,気を紛らせるためにできるだけ他のことを考えながら歩いた。
高倉台に下りてからはほんとに根性だけで歩いた。高倉台の先のおらが山(高倉山の名残り),旗振山もある程度登らないといけない。
逆向きなら序盤で元気な頃なのでそんなにしんどい区間じゃないけど,宝塚から来たらあそこはしんどい。
もうへろへろボロボロの屍のようになりながら先に進んだ。旗振山に着いたときにはめちゃめちゃほっとした。
しかし旗振山で安心はできない。その先須磨浦公園駅への下りも疲れた足には厳しい。今回は少しゆっくりめに下ったので多少マシだったが,それでも辛かったなぁ…。
須磨浦公園駅に着いた時には,もう何も考えられなかった。一応目標とした12時間は切れた,というのは気にしてたけど。
須磨浦公園駅では特に何もせずに三宮方面の電車に乗った。どこの風呂屋に行こう,と考えたが,今回はいろいろあって宝塚のナチュールスパ宝塚に戻ることにした。
そこで高速神戸駅から阪急に乗り換えたが,高取山で着たレインウェアの内側の臭いを嗅ぐと,耐えられない感じだった。汗をすった長袖シャツとミレーの忍者シャツが熟成してる感じだった…。
これは電車に乗っていると近くの人に不快な思いをさせるに違いない,と思って,思わず神戸三宮駅で途中下車してトイレで上着のシャツとミレーの忍者シャツを脱ぎ,きれいなシャツに替えておいた。
それで臭いはかなりましになった気がする。
宝塚に行くために西宮北口駅で乗り換え,今津線で宝塚に向かった。そしてナチュールスパ宝塚に行って汗を流した。
お風呂の後は食事だが,とりあえず宝塚駅横の Sorio の地下にあるとんかつ屋に行ってとんかつを食べた。
いつもなら焼き鳥なのだが,宝塚ではいい焼き鳥屋を知らなくて…。それに出発前に食べれなかったしね。
食後は何もする元気がなく,阪急宝塚駅から電車に乗って大阪を目指した。
そこから阪急京都線に乗って帰った。帰りは雅洛という名前の阪急京都線の快速特急に乗れたので乗ってみた。
和のテイストである意味人気があるかもやけど,乗ってみての感想は特急の方が私には合っていそうだった。
停車駅が少ないのはいいけど,最後まで2分前に出発した特急を抜かさないし,椅子がいまいち座りにくかったし…。
帰ってからは洗濯をして,シューズを軽く水洗いし,レインウェアの撥水処理をしなおしておいた。
今回は春の六甲全山縦走として,宝塚から逆走してみた。
春先のトレーニング不足と夜間で悪天候だったので 12時間弱かかってしまった。
それでも無事に全山縦走できたので良しやね。