そこで,早速 GNSS ロガー2号機を改造してみた。
やったことは,
(1) GNSS ユニットの基板をメッシュアースのガラスエポキシ基板に変更し,裏面をグランド電位にした。
(2) 電源に入れるフィルターをできるだけコンパクトにした。
(3) 電源のフィルターと Tx, Rx のラインが干渉しないように,Tx, Rx ラインの抵抗を裏面に配置した。
である。
結局は GNSS ユニットを全部作り直したのだが…。
気になるのは,GNSS ユニットを一度解体したのだが,解体時に Gms-g9 に熱を加えすぎていないかどうか,という点。
とりあえずテストで体に付ける形でログを記録してみたが,どの程度いいのかはわからなかった。
こんど,再び紀伊半島に持って行って,GPS ロガー,GNSS ロガー1号機と比較したいと思っている。
もしこれでいまいちだったらどうしよう…。
今回はかなりいい作品になったと思っているのだが…。
そうだ,満充電にして,消費電流を測らないといけない。
前回は不要な消費電流が存在したからなぁ…。
ちなみに,電源+microSD ユニットは前回の2号機のものを流用しているので,GNSS ユニットがまともなら,40 mA 程度の消費電流のはず。
その結果は以下のようになった。
・
1000 mAh の
LiPo 電池の場合の持続時間
1回目:71530 sec (18:52:10) → I = 1000/71530*3600 =
50.32 mA
これは少し大きすぎる感じがする。
どうもハンダ付けのヤニをちゃんとクリーニングできていないみたい。
そこで,できるだけヤニを取り除いて,もう一度測りなおしてみた。
・
1000 mAh の
LiPo 電池の場合の持続時間
2回目:84431 sec (23:27:11) → I = 1000/84431*3600 =
42.63 mA
これならまずまずの結果といえる。一番調子がいい時は40 mA を切っていたので,
それに比べると少々大きめだが,現状では致し方ないので,これでよしにしようと思っている。
フィルター回路をいじりまくった後で念のために測ってみた。
・
1000 mAh の
LiPo 電池の場合の持続時間
3回目:87577 sec (24:19:37) → I = 1000/87577*3600 =
41.11 mA
結果はまずまずとなっている。
(
追記) 配線をいろいろといじってみた。
一つはフィルター部をねむいさんお勧めの三端子コンデンサを使ったものに変更してみた。
実際には村田製作所の1.5µFの三端子コンデンサと電源用の大きめのフェライトビーズを直列に入れた。
そして,フィルター回路を変更した効果を見ようと思って,オシロスコープを借りて電源ラインのノイズを見てみた。
すると,電源ラインのフィルターよりも電源よりで既にノイズの幅が 50 mV 程度だった。
それってもしかしてフィルターいらない?フィルターの Gms-g9 側はむしろノイズ電圧が増えていた。
時間変化するが 100 mV 程度出ている。GNSS ロガー1号機で見ると,フィルターの前後でノイズに目立った差は見えなかった。
となると,2号機のフィルター後のノイズ電圧はなに?Gms-g9 から来てると思うのだが,1号機では出てないのになんで出るのかなぁ?
よくわからないので,最初につけていたフィルター部品(小さめのフェライトビーズと1µFと0.1µFの1608サイズのコンデンサ)を戻してみた。
それでも結果はあまり変わらなかった。さらに,TDKの3~4mmの大きさの三端子フィルター(コイルとコンデンサを組み合わせたもの)も入れてみた。
するとノイズ全体が少し減ったような気もするが,Gms-g9 の直前のノイズの状況は変わっていない…。
もしかしたら何度かつけて外してという作業をしたので,熱でGms-g9 がへたっているかもと思っている。
今後,さらに使い込んで,
Adafruit社製の
Ultimete GPS unit や
Transystem 社製の
TripMate850,
Garmin 社製のナビ
nüvi 3770v と比較してみたいと思っている。
ランニングエレクトロニクス社製 Gms-g9 基板使用 GNSS ロガー 3号機の製作に続く